『数日後、君想ふ』感想&ネタバレ
どうも、井伊古里です。
毎日、ブログ投稿を続け、早一年。
時間が経つのはあっという間ですね。
え?毎日、投稿されていない?
それは、おそらく時空の歪みのせいですね。
人生を味わい、咀嚼し、舐り回し、胃に入れてからもう一度口に戻して咀嚼する。
そんな生き方をしてるので、多分、私は皆さんよりも時間が遅く進んでるんでしょう。
つまり、3ヶ月ブログを放置したように見えるのは、私にとっての1日が皆さんにとっての3ヶ月と同じだからだということの何よりの証明になるわけですね。
やだ、私の時空だけ時流れるの遅くない!?
まぁ、それはさておいて、相対的なものである時間。
万人に流れるものの、その捉え方は様々です。
それでは、この時間が大きくズレている者同士ではどのような違いが起こるのでしょう。
ということで、本日の映画紹介です。
『数日後、君想ふ』(2014・邦)
【あらすじ】
これは、地球以外の惑星にも住めるようになった未来の話。
地球在住の廣田は、地球に遊びにきた真理子さんと恋に落ちます。
沢山の思い出を経験し、真理子さんが星に帰る時にも、二人は遠距離恋愛を約束します。
ところが、星に戻ってからも続いていた二人の関係はやがてー…。
というわけで、この映画は異星人同士の恋愛を描いた二人のラブロマンスです。
とはいっても、二人は同じ人類、ホモサピエンスです。
じゃあ、何が異なるのかというと。
ただ一点、それぞれの惑星で流れる時間の速さだけ。
ところが、これが致命的なのです。
地球ではイチャイチャしていた二人でしたがー…。
ところが、真理子さんの惑星での時の流れは地球と比べて鬼早だったのです。
スーホの白馬よろしく、時間はトップスピードで駆け抜けます。
毎日の連絡のやり取りは、彼女にとって2.3週間に一度のメールだったわけです。
そりゃあ、恋の炎も冷めてしまうかもしれません。
仕事で悲しいことがあった真理子さん。
でも、それを話すことができません。
なぜなら、廣田は仕事中。
真理子さんの電話に出られないのです。
廣田が仕事を終え、折り返しかけた頃には、一週間も過ぎているという具合。
やがて、真理子さんの気持ちは離れ、二人は破局してしまいます。
時は流れ、老婆になった真理子さんは再び地球に観光しに来ました。
そして、異星行きターミナルに佇んでいた廣田と擦れ違うのです。
鞄がぶつかって一瞬視線が交錯します。
涙を流している廣田を見て、真理子は咄嗟に話しかけ、理由を聞きます。
廣田は恋人と別れたことを話し、思わず声をつまらせます。
真理子を老婆にした時の流れは、廣田にとっては瞬く程度、傷の癒えるほど時が経っていなかったのです。
けれども、かつての恋人であった二人は気付きません。
真理子にとっては廣田の記憶は何十年も前のこと、廣田にとって真理子は若い女性なのですから。
気づかぬまま、真理子は懐かしそうに言います。
私も昔、大好きだった人がいた。
結局、別れてしまったけれど、今は幸せ。
愛する家族もいる。
どんな経験も素敵だと思うわ。月並みだけどね。
そして、廣田にハンカチを渡しました。
廣田はそのハンカチを見て、好きだった人と同じイニシャルだと、涙を流し、お礼を言います。
そして、星に帰った真理子さんはその後、亡くなってしまいます。
家族や娘に看取られ、幸せな人生だったようです。
やがて真理子の孫娘も成長し、星で大きくなり青春を満喫しています。
そして、その頃、地球では、少しだけ歳を取った廣田が部屋の整理をしていました。
その時、ふと出てきたハンカチ。
真理子がくれたものでした。
それを見て、郷愁に駆られた廣田。
ハンカチを手に取り、目を瞑りますが、やがて、遠くから、パパー!と呼ぶ幼い娘の声が聞こえてきました。
廣田は目を開けて、駆け寄る娘を抱きしめて終了です。
うーん?
まぁそこそこって感じの雰囲気だけ映画ですかね。
タイトルもう少しなんとかならんかったのかなーとは思いますが。
数日後が数年ってことなんだろうけど、ぶっちゃけかなりダサいですw
時間の概念に興味が出てきた方はこちら。
あるいは、時間と恋人の話がもっと見たい方はこちら。