『Woo〜,ゾンビ裁判!!』(2016年、米)若干ネタバレ&感想
諸君。
唐突だが、私はゾンビが好きだ。
それはもうたまらなく好きだ。
この窮屈で息の詰まりそうな社会を打破してくれる、そんなゾンビが大好きだ。
我々の社会へのちょっとした恨み辛みを存分に吸収したかの如く、暴れ、襲い、ありとあらゆる秩序を崩壊させるゾンビというものが大好きだ。
ということで、さて、本日、紹介していきます映画はこちら。
『Woo〜,ゾンビ裁判!!』(2016年、米)
【あらすじ】
ゾンビが現れ、世界がパニックになってから早、数十年。
ゾンビというものが日常になった世界では、ゾンビ保護法が制定されていた。
この法律では、ゾンビ化した動物は危険なので即処分と決まっているが、元人間の場合はかわいそうなので、ペットとして生かすことが可能であるというものだった。
そんな世界で、幸せなファミリー、マーティン一家は新たなペットを迎え入れることにした。
死なない動物が良い、という愛娘レラの言葉を受け、ゾンビのルースを購入したマーティン一家。
ところが、ルースは生前は自分の子供だったと言い張る謎の女マージャが現れ、返せと言って大混乱。
人権団体も巻き込み、話は大きく膨らんで、やがて前代未聞の裁判に…。
訴訟大国のアメリカらしい映画です。
ハッピーでいっぱいなマーティン家にやってきたルース。
ちゃんと、受け入れられ、家族と一緒なご飯を食べたら、可愛がられたり。
ルースは素直な性格で家族から愛されます。
たまには、お隣のゾンビコレクターのおじ様に、他のゾンビと一緒にお散歩に連れて行ってもらいます。
写ってないけど、後ろの方にいます。
そして、迷子の子供を見つけてきたルースw
ところが、マージャの登場で事態は一変。
自分の息子だと声高に主張する、このマージャは、なかなかの曲者です。
自分の息子が好きというよりかは、自分の主義主張を通したいタイプ?
息子を返せから始まり、家庭のランニングマシーンや子供用プールなど目につく目ぼしいものを皆欲しがります。
当然、マーティン家も応戦します。
訴訟を仕掛けられ、テレビの取材が家に来るようになっても旦那も負けていません。意外と、陰湿な攻撃やイチャモンでマージャとの攻防を続けます。
裁判者で、ルースを取り合い、大人が醜い争いを繰り広げる一方で、ルースと少女レラがほのぼの遊んでいる姿は微笑ましかったですね。
言葉は通じないものの、種?を超えて、仲良くなる二人には、微かに友情らしきものが芽生えます。
最後、レラと引き離されかけて全力で暴れちゃうルース。
自分の腕を引くマージャさんをガブっとガバッといっちゃいます。
まぁ何はともあれ、ハッピー?エンドですね。よかったよかった。
さてはて、権利や利益ばかりを追い求める人間と、本能のままに生きるゾンビと。
本当に人間らしさを失っているのは一体どちらなのでしょう…なんてね。
ゾンビの暴れっぷりが足りねぇぜ!!ゾンビは暴れてなんぼよ!!って方はこちらをご覧あれ。
いやいや、俺は、むしろゾンビと戦ってヒャッハーしたいぜ!新天地を目指すんだ!!って方はこちら。