『Zombear(ゾンベアー)』(2012年・米) ネタバレ&感想
こんばんは。
いきなりのカミングアウトですが、私には秘められた趣味があります。
それは、熊が大好きということです。
良い年をして、毎晩テディベアに抱きつき寝ております。
これだけ聞くと、さぞ可愛らしいお嬢さんをイメージするかもしれません。
しかし、誤解なきように述べると、私の愛する熊とは、決してテディでも木彫りの熊でもなく、ヒグマやグレズリーといったやからです。ちなみに、ゾンビや恐竜も死ぬほど好きです。
特に、世のヒグマ事件を調べては、どうやって自分が助かるかシミュレーションするのが一等好きです。
大学生の時は、真剣にマタギになろうか悩みました。いつか、猟銃免許を取りたいものです。
話が逸れました。
つまり、私は、昔から生命力溢れる強い生き物が大好きな人間でした。巨大というだけで、胸に潜む少年心が擽られる気がします。
寝る前にヒグマやゾンビの映画を嗜み、一種の興奮状態で布団に入る。
目を瞑ると、脳裏に浮かぶのは映画の血飛沫と悲鳴、それから生き残ろうとする人間の力強さ。
どうしたら逃げられるのか、何が正解なのか、何度も繰り返しシミュレーションしながら眠りに落ちる。
鼓膜に焼き付いた、クマの咆哮やゾンビの唸りは、さながら優しい母の歌声のように私の子守唄となってくれるのです。
さて、本題です。
そういうわけで、ゾンビも熊もめちゃくちゃ強いですよね。
私の脳内シミュレーションでは、私の勝率は、散々工夫して平均10勝6敗くらいですので、かなり厳しい相手だと言わざるを得ません。
では、ゾンビと熊がコラボしたら、どうなるでしょう?
それは最強生物の爆誕以外の何者でもありませんよね!!!
ということで、本日紹介するのは
『Zombear(ゾンベアー)』(2012年・米)
【あらすじ】
大学生の男女6人グループは、2日間バンガロー
を借りて、キャンプをしに行く。
湖で裸になって泳いだりと、満喫していた4人だが、ゾンビ化したクマが襲いかかってくるー…!!究極の戦慄ホラーパニック!!
(地元のレンタルビデオ屋での紹介文より)
どうです??この夢のコラボレーション!!
タイトルとパッケージだけでわかる、圧倒的ハズレ感!!!
B級クソ映画と確信しますね!!テンションブチ上がります!!
これが、クソ映画ではなくて、なんだというのか!?そう、これが見たかった!!!!
もっと詳しく見ていきましょう!
キャンプをしにきた大学生の男女混合グループ。まぁ、ありがちですね。
グループの中にも微妙にヒエラルキーがあるようです。アマンダは、引っ込み思案なのか少し見下されている…のかな?
他の女子は、全裸で湖に飛び込み、遊びますが、アマンダは拒否します。
ノリが悪いと不満そうなビアンカとレイチェル…。
一方で、先ほどの大学生グループが飲んだ後、山にポイ捨てた新発売のエナジードリンク。
一等の熊が現れ、缶に残っていたドリンクを飲み干してしまいます…。
さて、湖を出た後、山を散策する一組のカップル。先ほど、エナドリをポイ捨てしたマークとビアンカです。
二人はイチャイチャしながら、足や指を絡ませ合います。
ビアンカの耳にある大きな真珠のイヤリングが光を反射させます。
その光で、エナジードリンクを飲んでゾンビ化した熊が2人に気付いて襲ってきます。
2人は惨殺されてしまいました。
とはいえ、飲んだ量が少量だったためか、熊は自我を完全に失っていない様子。
それでも熊ですので、死体を気にせず、そのまま去っていきます。
そして、その晩。
帰ってこないカップルを心配して、レイチェルとライナスが外に出ようとします。
ところが、外で動物の音がします。熊が近くに来ていたのでした。
危ないので、日が昇ってから探そうとアマンダとジェイコブが止めます。
次の日、惨殺された二人を発見した四人。
彼らを背負って、麓まで救助を求めにいこうとしますが、自分の獲物を奪われたゾンベアーが襲いかかります。
グループは分断され、このままあわや壊滅かと思いきや、熊はアマンダを見て襲い掛かるのをやめます。
自我を取り戻したのでしょうか。
ジェイコブが気づいて叫びました。
「こいつアマンダに惚れたんだ!!」
そんなバカな。彼氏の欲目が過ぎる。
そう思いましたが、なんとまさかの大正解。
一瞬だけ自我を取り戻した熊は、アマンダに血だらけの真珠をプレゼントします。
それは、ビアンカのものでした。
熊は大咆哮をあげ、森に去ります。
再びゾンビ化して襲ってくる前にとグループは山を去るのでした。
以上。
なんで唐突に真珠?メタファー??と小一時間長考の末、ある可能性に気づきました。
もしかして、これ森の熊さんの貝殻のイヤリングに寄せてるのか?!
じゃあ、貝殻じゃないのはオリジナリティを発揮したからか?!
本当かどうかはわかりません。
私に分かるのは、自分がまた貴重な人生の時間を無駄にしてしまったということだけです。
B級映画ってパッケージを見つけた時点が、テンションのピークみたいなとこありますね。
観終わった後の疲労感は凄いので、無駄に体力が有り余っているときに見るのをお勧めします。
ちなみに、現段階では、自分の中のクソ映画オブザイヤーにノミネートされましたね。
暇過ぎて生きるか死ぬかみたいな究極の時には、観てみてください。
ちなみに右側がアマンダでした。
さて、訳の分からないB級映画が他にも見たい!という方はこちらもどうぞ。