映画廃人・井伊古里の夢ブログ

実在しない映画の感想を延々と書いたり、日常で作ってみたものをあげてみたり。小さくても一生懸命生きています。

『クック!!』(2014・米) ネタバレ&感想

 

こんにちは。井伊古里です。

 

最近、皆さんは料理をしているでしょうか?

私は、一人暮らしを初めて早一年。

料理もそれなりにしてきましたが、さっぱり美味しくなりません。

 

料理は、多くの人が毎日しており、レシピもたくさん世に出回っています。

一見誰にでもできると思われがちな料理ですが、美味しく作るのは実はとても難しいと言わざるを得ませんね。

 

そもそもレシピって大抵二人前〜です。

生来の無精者である私に、みりん大さじ1、醤油大さじ1とか書いてあるレシピを全て半分に計算し直す、なんてことできるわけがないのですね。

計算も面倒なら、大さじ〜やすり切り〜など測定するのもしち面倒極まりない。

 

そこで、最近、編み出した方法があります。

要は、比をレシピ通りにすれば良いのですよね。

 

そこに目をつけ、新たに生み出したのが秒数法です。

みりんと砂糖を同量入れるなら、みりんを入れた秒数と感覚で同じ秒数だけ醤油を入れれば良いのです。

秒数が分かりづらいなら、発音してもらっても良いです。一言「あ」と言いながら、その間、調味料を注ぐだけです。

大さじ2杯なら「あ、あ」と2回声に出してる間、ドボドボと入れるだけです。

 

簡単でしょう?

それなのに、なんと、この方法で作った料理は驚くほど不味いです。

ぜひ試してみてください。

 

 

ということで、本日紹介する映画はこちら!

 

 

『クック!!』(2014・米)

 

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【あらすじ】

NYの一流レストランで働くマルコの夢は、いつか独り立ちして、自分のレストランを作ること。

そろそろ資金も溜まってきたと思った頃、マルコは交通事故に遭い、両手を失ってしまう。

婚約相手にも逃げられ、どん底に落ち込んだマルコ。料理への情熱の炎は、とっくに搔き消えてしまったかのように思えた。

そんな時、一人の少年との出会いによって、マルコの止まった人生の針が動き出すー…‼︎

 

 

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一流のレストランで働き、充実しているマルコ。

婚約者との関係も上々です。

 

しかし、幸せは長くは続かずー…。

 

 

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この事故で、両腕を肘から失ってしまうのでした。

 

 

数年後、そこには、すっかりやさぐれて、昼間から酒を飲んでダラダラしていたマルコが。

隣の部屋から煩い物音が聞こえ、イライラしています。

 

ところが、ふと気づいてしまいました。

…待てよ、隣、空家じゃね?

見にいくと、見知らぬ少年がボヤ騒ぎが起こしかけていたのでした。

 

 

少年の名はキース。近くの孤児院で育つ、12歳です。

彼は、3歳の頃、自分を捨てた母親に会いたいとずっと思っているのでした。

手がかりは、母親は料理が好きだったというだけ。

母親に再会した時のため、料理をしたいキースは、孤児院のキッチンが使えないのでら代わりにキッチンが使える空き部屋に忍び込んで練習していたのです。

 

 

作られた料理の味見をするように頼まれたマルコ。

食べてみると、あまりにお粗末な出来です。

思わずマルコはいろいろダメだししてしまいます。

そして、指摘は料理の味だけではなく、メニューにまで。

母親とのことを知らないとはいえ、思い出のメニューを批判されたのが、悔しくなったのかキース君が反論します。

 

「ピアニストじゃあるまいし、料理なんて誰にでもできるだろ」

 

マルコはコートを着ていたため、キースはマルコの腕がないということを知らなかったのです。

 

それを聞いて、マルコは自分の家にキースを入れ、一から指示通りに料理を作らせます。

 

マルコの剣幕に、不満そうにしながらも指示に従い、料理を作るキース。

そして、出来上がったのは先ほどと同じものとは全く思えない美味しいものでした。

 

 

キースは、母を探す傍ら、マルコの部屋に通い、料理を習い始めます。メキメキと上達するキース。

マルコも、料理することの楽しさを思い出します。

キースは、代わりにマルコの腕になる、と言い出します。それを聞いて思わず涙ぐむマルコ。

 

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キースの料理の腕前がどんどん上がっていく…

 

いつしか、マルコの夢はキースの夢に。

3年後、マルコが満足する料理を作ることのできるようになったキース。

マルコの古馴染みにも協力してもらい、遂に2人はレストランを出店します。

資金の調達には非常に苦労したものの、感じの良い、料理好きの銀行員の女性が助けてくれたので、なんとか開店できたのです。

 

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洒落乙な店内

 

2人のレストランは大評判でした。

超一流レストランで働いていた義手の料理人が指示を出し、年若いシェフが作ってくれるという話題性も相まって一気に人気店の仲間入りです。

 

タイミングを同じくして、キースの母親が見つかりました。

キースは、緊張しつつも、母親にお店への招待の手紙を出しました。

 

広い店内には、母親だけ。やってきたのは、あの時の銀行員の女性でした。

 

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出すのは、かつてマルコにダメ出しされた、あの料理…

マルコに背を押され、不安そうにキースは母親の前に顔を出しました。

 

キースを見て、母親は号泣します。

自身が重い病気に侵され、キースを手放してしまった母親は、治ってからも15年間ずっと後悔し続けていたのでした。

 

事情を知ったキースは、母親を抱きしめ、今からでも家族になれないかと尋ねます。

母親はキースを抱きしめかえし、泣きながら頷きます。

 

泣き止み、照れたのを隠すように冗談めかしてキースは、マルコを父だと紹介するのでした。

血はつながっていなくても二人はもう家族になっていたのです。

 

マルコと彼女は目を合わせ、2度目だけど、会えてよかったと伝えます。

本当に家族になるのはそう遠くない未来だと思わせ、終了です。

 

 

とにかく料理が美味しそうな映画ですね。

ご都合主義かもしれませんが、ハッピーエンドで、家族で見ても楽しめると思います。