『4人のてんさいたち』(2018・邦画) 感想&ネタバレあり
どうも、井伊古里です。
毎日、寒い。南国に行きたい。
ということで
『4人のてんさいたち』(2018・邦画)
【あらすじ】
東大エリートの天才相原。
アメリカの大学院に進学のため、船に乗りますが、なんと嵐で座礁してしまいます。
そして、気付いたら無人島に。
そこにいたのは、同じくてんさいの三人で…。
今、命がけのサバイバルが始まる…!
ということで…
タイプの違う天才たちが、無人島でそれぞれ生存をかけて相手を蹴落とし合うライアーゲームみたいなものを期待していたのですが、全然違いましたw
登場人物は全部で4人。
まず約束された将来、東大出身でエリート街道まっしぐらの天才相原。
そして2人目。
やることなすこと全部事故に繋がる、歩く天災こと吉岡。
彼は、先日、ボヤ騒ぎを起こして遂に大学の寮を追い出されます。
それから、子役として活躍している10歳の可愛い少女西野。
得意なのは、泣き真似だそう…。
最後に、中国出身で日本語の通じない留学生、テン・サイ。
彼女はコンビニで深夜にバイトをしている苦学生です。
バイト先で習得した、ジェスチャーで必死に感情を伝えることにかけては負けるものがいません。
遭難してしまった相原は一生懸命、生き残る術を考えますが、揃っているのは自由人の曲者ばかり。
食料は1日分しかありません。
各自食糧がありそうな場所を探して、2時間後に集合しようと提案する相原。
賛成する一同でしたが、相原が様子を見に行くと、皆好き勝手なことをしており、思わず頬が引きつります。
吉岡はなぜかパン一ではしゃいでいました。
そして、テン・サイは、砂浜で一人で棒倒しをしています。
それを見た相原の隣に西野が来ます。
なんとか気を持ち直して、日の出てるうちに探さないとと言う相原に、西野は首を振り、
「…日焼けは肌が老けるから嫌なの」
と大人顔負けの台詞をはき、優雅に林に引っ込みます。
結局、食べ物は手に入りませんでした。
その夜、最後のスナック菓子を分かち合います。
早々に食べ終えてしまった西野は、もっのお菓子が食べたいと泣き真似をします。
相原は騙されんぞ、と言いますが、西野のあまりの悲しげな顔に吉岡とテンサイは自分のスナック菓子を分け与えます。
けろっとした顔でお礼を言う西野。
相原の溜息が深くなります。
さて、次の日。
今日こそは、食べるものがないと困ります。
魚を生け捕りにしようと仕組みを作った相原。
良い感じに魚を捕まえられていたのですが、相原がいない間に、吉岡がもっと魚を捕まえられる方法を思いついたと言い出します…。
たくさんの魚が捕まえられましたが、仕掛けが持ちません。
仕掛けが壊れる前に慌てて引き上げるようにいう吉岡でしたが、テンサイに言葉が通じず、仕掛けが壊れてしまいます。
魚は全て逃げ出してしまいました。
帰ってきた相原は、三人を厳しく叱責します。
西野の目には涙が浮かびます。
その後、水を探しに出たところで、吉岡は相原にもっと西野たちに優しくしろ、と主張します。
年齢は関係なく、助かるために一人一人責任を果たす必要がある、と相原は答えます。
口論はいつしか熱を帯びます。
「鬼畜エリート」
と吉岡が怒鳴れば
「天然朗らか」
と相原が嘲笑います。
ついに相原に掴みかかった吉岡。
二人は、もつれあって斜面を転がり落ちます。
そうして、見つけたのは水源。
綺麗な水がいっぱい手に入ったことで、二人は笑顔になり、喧嘩もさておき、テンサイたちの元へ戻ります。
結局、水は確保できたものの食べるものはありません。
空腹で辛い思いをする一同ですが、なんとテン・サイが元気な蛇を抱えてやってきました。
どうやら食べられると言いたげな様子。
顔を合わせる一同でしたが、空腹には負け、結局平らげたようです。
気持ちの紛れた4人は、焚き火を囲みながらポツポツと自分の話をし始めます。
テン・サイは、絵が下手くそなのがコンプレックスだそう。
言葉が通じないから、絵を使っているのに、悲しいのだと主張します。
もっと絵を上手く書けるように頑張ると奮起します。
西野は、才能ある若手が怖いと嘆きました。
自分より若手が媚を売って取り入るのを見ることも多く、芸能界も世知辛いみたいです。
そして、友達が少ないと自虐する相原に、俺もそうだと同意する吉岡。
吉岡は、彼の行く先々で事故ばかり起こるので敬遠されるのだそうです。
2人は友達同盟を結びますが、西野やテン・サイも同盟に入り、結局4人で寝落ちします。
翌日、吉岡は食事を調達する途中、勢い余って海に落ちます。
そして、帰ってくる途中で一隻のボートを見つけます。
その中には無線がありました。
壊れていて使えませんが、吉岡はそれをじっと見つめ、考えます。
夕飯時。
テン・サイは、嬉しそうな笑顔で、また両腕いっぱいにヘビを抱えています。
今晩も食いっぱぐれることはなさそうです。
そして、今度は真珠なども見つけたようです。
なんでも見つけてくると感心する一同。
さて、無線を作れないか試したいと言い出した吉岡。
それに対して、相原はいつものように否定するかと思いきや、自分は詳しくないから吉岡に任せる、と言いました。
なんと相原はサポートする側に回ったのです。
そうして、ようやく完成間近になった無線。
ところが、吉岡が作業している最中に鳥に奪われてしまいました。
また、いつものように大事なところで失敗してしまったのかと、絶望する吉岡。
ところが、相原は何か思いついたようです。
海の鳥なので、魚を餌としているはず。
それなら魚の鱗のような光り物を好むはずだ…。
相原の考えは、大正解でした。
相原は、テン・サイが拾ってきた真珠を光らせます。
すると、その光目掛けて戻ってきた鳥から無事に無線を奪い返すことができました。
そうして、遂に無線が完成します。
近くの船に迎えにくるよう通信をして、やってきたのは小さな船。
なんと、まさかの日本国内、しかも本土まで泳げる距離だったのでした。
それでも、ずっと友達がいなかった相原は、3人の友達ができ、とても満足な数日間だったと笑いました。
ってんで、まぁ、普通のコメディーって感じの映画ですね。
ゲラゲラ笑える感じではないけど、ぼーっと見てるくらいですかね。
期待しすぎた感はちょっとありますが。
題材は、悪くないと思うので、もっとデスゲームみたいな感じでも面白かった気はしますが、これはこれで。