自宅に本物の天国を作ろうとした話
どうも、井伊古里です。
ふぅ、生きるって難しい…。
人間誰しも、自分の生を生きていますね。
そして、時たま思うのです。
こんな筈ではなかった…、と。
失敗こそが人生の友みたいな私ですが、またそこに新たなメモリアルを作ってしまいました。
やれやれ、また人生を刻んじまったぜ。
ということで、反省がてら、私のチャレンジを記しておこうと思います。
映画紹介サボってばっかでごめんね。
さて、皆さん。
皆さんはお家が好きですか?
私は最高に好きです。
何にも変え難い安息の他。ここがエルサレム。
歴史に埋もれた多くの詩人達も、その詩の中で、家こそ地上の最後の楽園だと謳っているでしょう。知らんけど。
そう、まさに家は天国のような場所なのです。
でも、それはあくまで、比喩でしかありません。
『ような』でしかない、紛い物です。
天国そのものには今一歩二歩三歩くらい足りません。
それならいっそ本物の天国にしてしまおう。
そんな溢れるリビドーに突き動かされ、私は立ち上がりました。
善は急げです。
善き者には、天への扉が開かれるのは世界の摂理。
紛うことなき善き者である私は、自らの手で天への扉をこじ開けます。
ということで、天国の条件を考えます。
おぼろげなイメージですが、自分の中の天国像を捻り出しました。
<天国の条件6ヶ条>
・なんか景色とか星とか自然がある
・空を見上げながらゴロゴロ寝られる
・身体を絞めない、ラフな格好
・暑すぎず、ポカポカした気温
・ジュースや酒がしこたま飲める
・綺麗な音楽奏でられてそう
なんということでしょう。
これらを集約すると、天国に一番近いのは家ではなく、南の島🌴ですね。
さもありなん。OKOK。想定の範囲内です。
無宗教の代名詞である日本人です。
天国の場所が一つや二つ増えたところで気にしません。
要は自宅に南国を作れば良いんでしょ?
ということで、テーマはバカンス🏝です。
さて、天国を見てやりましょう。
飲み物なんてのは、適当に酒を買ってくればよろしい。
OK。
これで多分、天国度30%くらいですね。
さて、大事なのは、音楽です。
テープやCDでも良いですが、それではあまりに現実的です。
やはり自分で生演奏。
これに勝るものはないでしょう。
天国らしい楽器はハープかなと思いましたが、バカンスといえばウクレレです。
世界の常識ですね。
ぽい!!
こりゃ良いわ。幸先ばっちしですね。
心なしか、ウクレレも日焼けして浮かれている感じがします。
それから、自然です。
うとうと微睡みたいので、夜でも楽しめるものが良いですね。
夜の自然といえば、星に勝るものはありません。
ということで、プラネタリウムです。
購入したプラネタリウムを組み立てて…
3時間近く経過し、ようやくできました!
本当にこんなので星が観れるのでしょうか?
半信半疑で、部屋の電気を消し、プラネタリウムのスイッチをONにすると…
うっわ。めっちゃいい。
自分、天才かよ…。
アインシュタインの落とし子と名前改名しようかな。
ここまでは順調です。
デートで言えば完璧なプランニングですね。
音楽と星ときて落ちない女性はいないのではないでしょうか。
流れ星のように女の子が群れとなってあなたの元へ落ちてくる筈です。
さて、最後の締めです。
ここまでは素晴らしいですが、やはりゴロゴロすることができて初めて本当の天国と言えるでしょう。
満を辞して、購入に至ったのは…
ハンモック!!
これが無ければバカンスではありません。
ハンモックのないバカンスなんて、バナナのない南の島のようなものです。(※個人の主観です)
早速、届いたものを組み立てて…
完璧な仕上がりです!
いつぞやの草(※圧倒的風呂嫌いに捧げるレクイエムでのアマゾン風呂作成時に使用→ https://escherichiacoli.hatenablog.com/entry/2020/09/05/193024)も散りばめるべく用意します。
さて、後はベランダに出すだけ…
だけ…
ガゴッ…
およ、よ…?
なんということでしょう。
ベランダの圧倒的細さに対して、ハンモックの身幅の厚いこと!
私の面の皮くらい厚いです。
なんと、窓から出ない…しかも傾けて出したとしてもベランダの幅が足りない…!
外に出すことすらできないなんて、信じられない…。
そして、行き場を失い、部屋に鎮座するハンモック…。
置く場所がないので、テレビの前、部屋のど真ん中にあります。
正直言って邪魔以外の何者でもない。
でも、動かせない。置くところがない。
一転して、地獄。
思わず項垂れ、視線を落とすと…
お?
おお?
プシュッ…
…あ〜っ、うめぇ!!
まぁいっか!!!!
人は天国を探して地獄へ落ち、そこで小さな希望を見つけるのかもしれません。
あなたも天国へ行けるか試してみる?