『世にも珍妙な物語』より『愛の見えた日』ネタバレ&感想
どうも、井伊古里です。
本日は、映画ではなく、テレビ番組を紹介したいと思います。
その名も、『世にも珍妙な物語』。
個人的には、『愛の見えた日』が一番好きでしたw
仮面夫婦の五十嵐夫妻のお話です。
朝、目覚めると、五十嵐智大の枕元に小さくて綺麗な石が。
なんだこれ…
とりあえず握りしめて、リビングに向かうと、妻の美奈がいます。
しかし、この二人の仲はめちゃくちゃ冷め切っているらしい…。
智大は、妻を見ないようそそくさと席につきます。
そうしたら、なんと珍しい!美奈に話しかけられました。
「ニュースやってるみたい」
「どんな」
ニュースリポーターは、愛情の大きさが目に見える人が世の中に出現していると告げています。
咄嗟に美奈に目を向けると、美奈の後ろには大きな風船のような、巨大な愛情がありました。
「あなたも見えてたりするの?」
「見えてないよ、君は?」
「私もさっぱり」
ちなみに、これが三日ぶりの会話だそうですw
自分の妻への愛情は小指の爪ほどしかない、という罪悪感から咄嗟に見えていないフリをした智大。
会社に行っても、愛情のことが頭から離れません。
気遣って部下の吉野がどうしたのかと聞いてきます。
それに対して、
「愛って何かな…」
と思わず呟くおセンチな中年、智大。
愛とは…
事情を聞き、石を見せてもらった吉野は、智大を励まします。
「綺麗な結晶じゃないすか。
綺麗な石って結晶の粒が冷えてゆっくりゆっくり大きくなるから時間がかかるんすよ。
気づかなかっただけで、五十嵐さんはその仮面夫婦期間も愛を育めていたんだと俺は思いますけどね」
吉野、お前めちゃくちゃ良いやつだな。
感動した智大は、せめてこの愛だけは大事にしたいと誓うが、あまりに小さすぎたためか、帰宅途中に愛情をどこかに落としてしまいます。
必死に探すが、どこにも見当たらず…
家の前で這いつくばり、途方に暮れる智大に影が落ちます。
ふと顔をあげると、妻の美奈でした。
「何を探しているの?」
「…君への愛だよ、僕には大事なものなんだ」
「これ?」
美菜は、すっと手のひらを差し出します。
手のひらに乗っているのは、智大の愛情。
「見えてたのか…」
見えてたのに、こんな小さい愛情だって分かっててなお側にいてくれたのか…。
号泣する智大。
「大きな愛情を持ってくれて、ありがー…」
美菜は優しく微笑みー…
次の瞬間、智大にバットを振り下ろします。
状況のつかめない智大。
そして、笑顔で言い放ちました。
「貴方への愛情な訳ないじゃない。これは全部、裕樹さんへの愛♡」
そして、そこに現れたのは、部下の吉野。
なんと、美菜は吉野裕樹と不倫していたのでした!!
美菜の大きな愛情は、吉野へのものでした。
智大は呆然とし、吉野に腰を抱かれた美菜を見つめながら、意識が薄れて終了w
嫌な事件だったね…。
美菜は浮気性なんでしょうね。
風船のように中身が全然ない見かけばかり大きい愛なんだろうなぁ、なんて。
見えない方が良いものは世の中たくさんありますね。