『ナギとマテラと地下の国』(2021・米)
どうも、井伊古里です。
皆さん、お姫様は好きですか?
私は好きです。
というか、未だに自分はお姫様だと思って生きています。
なので、他のプリンセス映画を観ても、
まぁ、他国の姫はこのような感じなのね、おほほほ…
という清々しい気持ちですらあります。
なんなら、交友関係もある気がしてきましたね。
プリンセス?知らないけど、多分皆、友人だぜ。
ということで、本日は私たちにも身近な日本の姫友を紹介致しますわ〜
『ナギとマテラと地下の国』(2021・米)
やった…!!
ついに、日本のプリンセスがValt Tisneyに!!
いやぁ、着物を着たプリンセスが見られるとは思いませんでした。感慨深いですね。
さて、気になるストーリーはというと…。
【あらすじ】
御転婆な姫ナギと、大人しい王子マテラは魔法が使える双子。
二人が住むタカマ国は、まだまだ小さくて弱いけれど、幸せの溢れる国。
ところが、ある日、地面から地獄の死者がやってきて、二人の両親である国王と王妃様を拐ってしまう。
二人は魔法の力を使って、無事に両親を取り返そうと冒険を始める…!!
さて、魔法の力がある二人の双子の兄妹のダブル主人公のお話ですね。
ちなみに、正式名称は、ナギちゃんは癒破病直現繋姫(いはやなほうつつなぎひめ)
マテラ君は暴嘘真照王子(ばっこまてらのおうじ)だと。なっが。
名前とか設定とか考えると、明示されてないけど、二人は多分神様とかなのかなぁ。
大人の都合上、神力を魔法の力と言ってるのかもしれません。
性格とかの元々の設定はとりかえばやとかでしょうか。
ちなみにとりかえばやは、日本でおそらく最も古くに書かれた男女入れ代わりドタバタ古典コメディです。(語弊)
漫画にもなってます。
さて、ナギとマテラは、魔法で互いに姿を似せ、服を交換してはしょっちゅう兵士の目を掻い潜って遊びに行っているようです。
しかし、この姫、大仏に登るわ、五重塔から落ちるわそりゃもう大変。かなり勇ましいですね。
そんな勇ましいナギとともにマテラも、捕らえられてしまった両親を助けに地下へと向かいます。
そこで二人は地下の国の計画を知ってしまいます。
どうやら、タカマ国を滅ぼし、世界を支配しようとしている様子。
両親を助けるだけではなく、地下の王を討たなければ平和が来ないと悟ります。
二人は、王国のため、王を倒すことを優先すると決めました。
ところが、二人は敵の策略でバラバラになってしまいます。
そこで、マテラ君はかなり心優しい草食系男子なので、会った敵の悲しい嘘話に涙ぐんでしまい、捕まってしまいます。
可愛いw
塔に閉じ込められてしまうマテラ君は、そこで無事に両親に会えました。
そして、心を通わせた地獄の動物たちに助けてもらい、ナギの元へと向かいます。
あれ、ヒロインはどっちだっけ…?
一方、ナギは謎の声に導かれるまま、道を行くと巨大な蛇に出会いました。
その蛇を打ち倒し、聖なる剣を手に入れたナギは地下の王を倒しに行きます。
相手も強く、負けそうなナギですが、マテラ達も間に合い、二人で力を合わせて戦います。
なんとか敵を倒し、マテラは真実を世界に伝えます。
地底の王が死んだことで地下の国は世界から切り離されてしまいます。
しかし、ナギが抜け道を見つけ、四人は無事に王国へと戻れました。
そして、戴冠式。
王となったナギとマテラは、互いに国を支えていく決意をしました。
話し合いの結果、真っ直ぐなナギは天の国を、地底に住んでいた動物たちを気にしていたマテラは地の国を治めることにしました。
二人はそれぞれ分かれましたが、たまに姿を入れ替えているようなシーンがあって終了です。
アジア系プリンセスが増えてきて嬉しい限りです。
それから中身は、ジェンダー的な役割に固定されなくていいよっていうメッセージ性もありそう。
女性のジェンダー感が見直されることは最近では増えてきましたが、なかなか男性はステレオタイプが求められる現代。
男性も役割に縛られなくていいんだよっていうことを示唆しているのは珍しい気もしますが、これがどんどん普通になっていくといいですねぇ。
ということで、Valt Tisneyにしては攻めの映画でしたね!
戦う勇ましいお姫様が好きな方はこちらをどうぞ。