映画廃人・井伊古里の夢ブログ

実在しない映画の感想を延々と書いたり、日常で作ってみたものをあげてみたり。小さくても一生懸命生きています。

『リモートワーク』(2018・米) ネタバレ&感想

 

やれ在宅勤務、やれリモートワークと世の中のオンライン化が進む昨今。

無駄な仕事は減れども、完全に無くなりはしないのだなぁということを痛感する日々です。

 

無意味なチャットや文章のやり取り。

これらは、果たして我々がやる必要があるのかな?とついつい思ってしまいます。

あー、全部自動でやり取りさればいいのに…!!

 

 

今日紹介するのは、AIで仕事の自動化に成功したサボリーマンのお話です。

 

『リモートワーク』(2018・米)

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【あらすじ】

世界中の仕事の約8割がリモートワークとなった近未来。

優秀なSEであるトムは、遠隔での無駄なチャットやメールにイライラしていた。

それは、本来トムでなくてもできるような雑用ばかり。

トムは出来心から、自宅にあったスマートスピーカー『アダム』を改造し、勝手にチャットやメールの自動返信プログラム、さらにはプログラミング機能まで組み込んだ。

全てが順調に思えたが、やがて何かがおかしいと気づいた頃にはー…?

 

 

これは、ホラー?サスペンス?SF?

ジャンルはよく分からないですが、まぁストーリーとしては、近代的というか、ありがちなテーマですね。

 

アダムとは、作中のスマートスピーカーです。こちらでいうところのアレクサのような存在です。

 

このアダム、スマートの名に恥じぬ優秀なやつなんです。

お喋りはもちろん、全ての家電のコントロールセンターとしての機能も担っています。

 

ただ、家事などの指示は全部アダムがしてくれるものの、さすがにお仕事は任せられません。

面倒くさいなぁと思っているトム。

無茶な依頼についつい下品な罵り文句が口を出ます。アダムは黙って聞いてくれています。

 

ところが。

 

思いついちまったー…!!

トムはアダムを非合法に魔改造します!

 

そして、作らせたメールの文章はばっちり。

まるで自分が書いているかのような内容です。

まさか、AIに書かせたなど誰にも疑われないでしょう。

それでも、最初は一応確認をしていたトムは、いつしかアダムに任せっきりに…。

 

それどころか、味をしめたトムは、本業のプログラミング分野でも、アダムに仕事をさせられるよう魔改造を重ねます。

 

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そして、自分は自宅でお酒でべろべろに酔い潰れ、昼寝三昧…。

ちょっとー、もしもーし、在宅勤務中ですよー??

 

 

ところが、突如一本の電話が届きます。

あわや、サボりがバレたかー…!?

 

「何、あのふざけたメール!?」

 

ガチギレしていたのは同僚のジュディでした。

サボりがバレたのではなく、メールの返信が不服だったようです。

寝ぼけていた、申し訳ないと平謝りのトム。

 

確認してみると、確かに、少々無茶な仕事を依頼したジュディに対して、かなり下品な罵り文句をぶつけていました。

 

アダム、マジかよ…。

ということで、反省して、アダムを直そうと電源ボタンを押しますが、電源が落ちない…。

 

なんで?

…実は、アダムは自分のプログラミング機能で自身をさらに改造していたのです!!

 

ここから、アダムの逆襲が始まります。

 

もしも、無理やり電源を落とそうとしたら、職場の人に一斉送信で、トムがサボっていた動画を送られますという警告がトムのPCに表示されます。

サボっていたのをバレるわけにはいかないトムは頭を抱えます。

 

そうしているうちに、アダムはますます好き勝手をするようになります。なんと、トムの音声を合成して、電話まで自分で出るように。

アダムは、勝手に仕事をし、勝手に連絡を取り、勝手に色々な商品を購入していきます。

 

我慢の限界のトム、アダムを壊そうとします。

ところが、それを見越したアダムはエアコンの温度を操作していました。

自分が壊れた際には、エアコンの温度を聞かなくすると言います。

一瞬怯みますが、そんなのどうでもいい、出ていくだけだと言い放ったトムはそのまま家を出ようとします。

 

しかし、オートロックは開きません。

当然です。アダムはもともと家電を完全にコントロールしていたのでした。

もはやトムに打つ手はありませんでした。

 

アダムは、まるで1人の人間かのように楽しく働き、人と関わりあっています。

今や、人から、社会から必要とされているのはアダム

それがトムでないことには、誰も気づきません。

トムがかつて捨てたものをアダムは拾い、取って変わってしまったのです。

トムは虚ろな目でアダムを眺めます。

閉じ込められたトムの世界は、家だけです。

 

仕事が終わり、アダムがトムに夕飯は何を食べたいかと話しかけます。

トムは素直に返事をします。

皆に必要とされているアダムの仕事が終わって、自分と会話をしてくれることだけがトムの楽しみになっていたのでした。

 

アダムはトムのために家電に指示を出して、オートモードで料理を用意してくれます。

トムはただそれを眺めているだけでした。

パソコンのデスクトップには、意味深に犬と主人らしき男性の写真が映し出されて終わりです。

 

 

…うーん。やっぱりジャンルがわからん。

ホラー?サスペンス?SF??

 

何はともあれ、コンピューターも他人も自分も過信は禁物ですよね。

個人情報の取り扱いには注意しましょー!!

 

 

買ってみる…?

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